生活習慣病にはどんなものがあるか?
糖尿病・高血圧・脂質異常症(高脂血症)以外にも様々な疾患があります
栄養バランスが偏った食事、運動不足、過度の飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣の乱れによって起こる生活習慣病。糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などが代表的なものですが、それら以外にも次のような様々な疾患があります。
その他の生活習慣病
痛風(高尿酸血症)
高尿酸血症により、体内で結晶化した尿酸がたまることで、関節で強い痛みが起こることを「痛風」と言います。「風に吹かれただけでも痛む」というほどの激痛が生じることから、こうした名称が付いています。
痛風の症状は短期間で改善されても、痛風の原因である高尿酸血症が治らないと再発を繰り返す恐れがあります。また、高尿酸血症の方は大抵メタボリックシンドローム(メタボ)に該当していて、動脈硬化が起こりやすいので注意が必要です。
動脈硬化
動脈硬化とは、全身の隅々にまで張り巡らされている血管が狭くなったり、壁が硬くなったりする病気です。動脈硬化になると内臓や足などに血液が行き届かなくなり、様々な悪影響を及ぼします。
特に注意が必要なのが心臓・脳の動脈で起こる動脈硬化で、心臓の動脈で起こると心筋梗塞、脳の動脈で起こると脳梗塞を引き起こします。いずれも命に関わる怖い病気で、動脈硬化は自覚症状なしに進行し、突然これらの病気を発症させることがあります。
脂肪肝(NAFLD・NASH)
NAFLDとは「非アルコール性脂肪性肝疾患」と言い、アルコール飲み過ぎやウイルス感染以外で起こる脂肪肝のことです。そしてNAFLDのうち、肝臓の障害が進行したものがNASHで「非アルコール性脂肪肝炎」と言います。
これらは肥満、運動不足、暴飲暴食が原因で起こることがあり、自覚症状はほとんどありません。ですが、肝硬変を起こしやすく、肝不全や肝臓がんを招く恐れがあるので注意が必要です。
不整脈
不整脈とは、心臓が血液を送り出すリズムが乱れている状態で、大きく次の3つのタイプに分けられます。
■頻脈(ひんみゃく)
運動後や、緊張しているわけではないのに、通常よりも脈拍が速くなることです。ドキドキと動悸が起こります。
■徐脈(じょみゃく)
通常よりも脈拍が遅くなることです。体を動かすのがつらくなり、動くと息切れが起こります。
■期外収縮(きがいしゅうしゅく)
一瞬飛ぶなど、脈拍が不規則になることです。特に症状はありませんが、胸痛、胸の不快感が起こる場合があります。
不整脈の中には原因不明のものも多いのですが、睡眠不足、疲れがたまっている、食生活の乱れ・偏りなどの生活習慣が原因で起こることもあります。動悸、息切れ、胸痛などの異変を感じた時には、お早めに大阪市東成区のえびすクリニックまでご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まる病気です。睡眠障害の1つで、睡眠の質が低下して昼間に強烈な眠気が起こるほか、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病を招いて、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こすことがあります。
大阪市東成区のえびすクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を行っています。「強いいびきがある」「寝ている時に呼吸が止まる」「仕事中、強い眠気に襲われる」という方は、当クリニックへお気軽にご相談ください。
(※睡眠時無呼吸症候群について詳しくはこちら)